「市田柿」で化粧品 皮のタンニン活用(中日新聞)

8月20日の中日新聞で「農業残渣”市田柿の皮”を利用したコスメ商材の開発とPR販売」のキックオフミーティング『「市田柿コスメ」はじまる!!』の件が紹介されました。

中日新聞 CHUNICHI Web  「市田柿」で化粧品 皮のタンニン活用

 南信州特産の市田柿で地域経済を活性化しようと、高森町下市田の土産品販売「マツザワ」が、製造過程であまる柿の皮を活用した化粧品開発へ動きだした。来年一月の発表を目指し、飯田市出身のヘアメークアップアーティスト小椋ケンイチさん(46)も協力。一般からも開発メンバーを募り、幅広いPRを狙う。
 開発計画では、タンニンを豊富に含みながら、残さとして扱われる柿の皮をフリーズドライしてエキス状に。ベースの美容マスクやハンドクリームなどに添加する。原料の皮はJAみなみ信州「市田柿工房」から買い取り、化粧品の製造と研究、アレルギー検査は横浜市の「グランデュール」と提携した。
 JAみなみ信州の担当者によると、干し柿の生産では生柿の約15%が皮として処理される。JAの取り扱い分では、二〇一四年の皮の量は年間約七百五十トンと推計された。
 これを利用すれば、農地に埋め戻したり廃棄処分したりするコストを省けるほか、皮に豊富に含まれるタンニンを有効活用できるという。
 市田柿の加工が本格化する十月下旬から十一月上旬にかけて現場視察や会議を重ね、来年一月に国際化粧品展(COSME TOKYO)で製品を発表。来年四月一日以降の販売を目指す。
 十九日には小椋さんらがマツザワを訪問し、キックオフを宣言。「市田柿の新たな歴史を刻み、地域産品の成功例になればうれしい。新しい化粧品できれいになりたいという皆さんと一緒に開発に臨めれば」と話した。
 一般の開発メンバーは会議や試作に協力するほか、パソコンやスマートフォンなどで魅力発信を担当してもらう。五?六人を予定し、九月中旬ごろから同社ホームページで募集する。十八歳以上で、マツザワに自力で来訪できる人が対象。性別は不問。詳細はインターネットで、「市田柿コスメ」で検索。